ピンクについて少し考えてみる
こちらは某鯖01 Advent Calendar 2023 - Adventarの2日目の記事です
1. はじめに
ここ1,2年ほどの間で刺さったキャラクターやVTuberを振り返ると全体的に髪色にピンクが入っている。
勿論デザインに含まれるピンクが要因で好きになっているわけではなく、性格や成り立ちをきっかけに好きになった結果、偶然ピンクが含まれているのである。
折角の機会なので、そもそもピンクとは何なのか、ピンクが与える影響はどういうものなのかを調査していく。
2. ピンクとは
ピンク(英語: pink)は赤と白を混ぜて出来る色の一つ。しばしば明るい赤と表現されるが、より正確には明度が高く彩度の低い赤である。ピンクは濃淡によってさまざまなバリエーションが存在する。
「ピンク」と言われると最初に「桃色」を思い浮かべるが、Wikipediaによると「なでしこ色」の方が先らしい。
ちなみになでしこ色より桃色の方が好きである。
3. ピンクの範囲
ピンクは濃淡によってさまざまなバリエーションが存在する。
とあるが、実際にどこからどこまでがピンクなのだろうか。
RBGカラーを256^3通り確認していくのは大変なため、他の方法を用いてピンクの範囲(仮)を模索していく。
3.1. 色検索サイトを用いる
上記のサイトで「イメージ」と「色み」を指定して色を検索し、個人的に「これはピンク」と思う色及びカラーコードをリストアップしていく。
(使用するディスプレイで変わる云々は置いておく)
条件は以下の通り
イメージ:全通り
色み:赤、橙、紫、赤紫
以下は結果の一部である。
※ピンク度:「絶対にピンク」と思う色には「1」、それ以外には「0」を設定
※「サーモンピンク」など、個人的には違うと思うが名称に「ピンク」が入っている場合もリストに追加している
3.2. 論文を用いる
3.1.でリストアップした色は「これはピンクか?」と聞けば10人中9~10人が「YES」と答える想定ではあるが、あくまで主観で挙げた色である。
Googleで「ピンク 範囲」と検索すると、以下の論文がヒットした。
宮田 久美子(常磐短期大学). 2015, (参照 2023/12/01)
こちらの論文では、合計332名の20代前半までの日本人を対象に、色票「BASIC COLOR 140」を用いて「これがピンク色」「これらもピンク色」を挙げてもらい、その結果からピンク色について解析を行っている。
※詳細は上記リンク参照
調査対象として性別、年代、所属及び国籍が偏っているが、多数の人が「ピンク」と連想する色と判断し、この論文で挙げられている「これがピンク色」及び「これらもピンク色」をリストアップしていく。
※マンセル値からカラーコードへの変換は以下のサイトを用いる
マンセル値を色コードに変換 - Tools - hesperus.net
結果は以下の通り。
※ピンク度:集計結果から10%ごとに割り当て。「これがピンク色」の場合、更に2を足す。「これがピンク色」及び「これらもピンク色」両方に挙げられている場合、値の高い方を適用。
ほんとか...?
計算方法が誤っている可能性もあるが、ここに時間を掛けたくないため置いておく。
念のために上記のピンク度に1/10を掛け、3.1.で挙げた色のピンク度に1を足す。
3.3. ChatGPTを用いる
折角なのでChatGPTも用いてピンクのリストアップを行う。
怪しい色がいくつか挙げられているが、人類はAIに従うべきなのでピンク度を「3」とする。
3.4. 名称に「ピンク」が入っている色
3.1.では名称に「ピンク」が入っている色について個人的に違うと感じた場合ピンク度に「0」を設定したが、それでは主観的過ぎると気付いたため、名称に「pink」及び「桃」が入っている色を優先的にリストアップしていく。
※「胡桃色」や果実の方の「桃色」など明らかに異なる色は省いている
人類はAIよりも先人の知識に従うべき場合があるため、ピンク度を「4」とする。
3.5. 散布図の作成
集めた色のRGB値を元に3次元散布図を作成していく。
※散布図の作成において、色の連続性については問題無し(グラスマンの法則)
※重複するカラーコードはピンク度が高い方を残す
散布図の作成にはMatplotlibを用いる。
使用は初めてなので下記サイトを参考に作成を行った。
【三次元散布図】pythonなら、Excelで作るのがきつい三次元散布図もラクラク! | 技プログ
※プロットする点のサイズは以下の通り
{ピンク度}^2 * 5
出力結果は以下の通り。
3.6. ピンクの範囲について
色検索において主観で挙げた色の散布図では、
・#FFFFFF(白)からG値のみを引いていった色
・#FFFFFF(白)からG値とB値を同量引いていった色
・上記2つの中間
の3本の線が目立っており、R値が下がっていくに連れ点(ピンク度)が小さくなっている。
ChatGPTに聞いたピンクの散布図においても、同じく「#FFFFFF(白)からG値とB値を同量引いていった色」を中心に様々な色がプロットされている。
上記2つの散布図、及び論文のデータを用いた散布図では範囲と呼べるか怪しい結果となったが、名称が「ピンク」系統のデータから作成した散布図を合わせると以下画像の各曲線(青線)を成分としたドーム状の図形が浮かぶようになった。
ピンクの範囲は明らかに決まっているわけではない(はず)だが、先人が「ピンク」と名付けた色をまとめると比較的綺麗な範囲が出来上がった。
4. なぜピンクに惹かれるのか
「ピンク」色に惹かれるのは、どんな気持ちの時でしょう?
「幸せな気持ちに包まれている時」「優しい気持ちでいる時」
「安らいでいる時」
「恋愛をしている時、したい時」「ときめいている時」
そして
「優しさが欲しい時、誰かに甘えたい時」
「現実逃避したい時」
に惹かれることもあります。
5. まとめ
いかがでしたか?
ピンクについて調査してみましたが、これといった結論を述べる事はできませんでした。
2日前に思いついた内容にしてはまぁまぁ書けたと思います。
もう少し書こうと思いましたが体力と時間が尽きました。
ピンクに限らず特定の名称がある色の範囲は興味があるので誰か調査してくれないですかね。